ラキシスとログナーについて分からないことが多すぎる件

　ファイブスター物語の感想文エッセイ個人誌。ぼくがはなごよみから出した18冊目の同人誌。2022年12月31日のコミックマーケット101にて初頒布。

コピー本
28ページ
300円
内容見本(PDF) http://osito.jp/dojin/c101b01_preview.pdf
【目次】
ニュータイプに掲載されたデザインズ
ファティマと呼ばれるラキシスについて
ラキシス7444 の要約
天照帝が参戦しなかった理由
カレンは干渉する
大君主バフォメートのまなざし
あまりの馬鹿馬鹿しさにファイブスター物語を読むのをやめても良し
キャラクター・パワー・バランス
ログナーについて分かっていたこと
ログナーが神である仮説
アスタローテはモナークを止める
神々への抗い（マジェスティック・スタンド）
ラキシスの本体
結論
あとがき

ファイブスター物語と永野護について語るエッセイの第三弾。ラキシスとログナーについての内容が中心。

序文
騎士と呼ばれる超人が戦闘ロボットGTMで戦う。それがファイブスター物語だ。ぼくが夢中になっているこの漫画について、その理由を書き記したい。
永野護が描くファイブスター物語は第6話、魔導大戦「マジェスティック・スタンド」が月刊ニュータイプにて漫画連載中。この漫画はラストまでの大まかな話の流れが、まだ描いていないエピソードを含めて、数千年規模の年表として単行本の巻末にて公開されているのが特徴だ。星団暦3030年から3075年までの話。それが魔導大戦の始まりから終わりだということが、その年表に書かれている。殺されかけた詩女マグダルが復活しボスヤスフォートに再戦を挑むクライマックスが、以前から予告されている。しかし、この魔導大戦の途中で作者はアニメ映画『花の詩女ゴティックメード』制作のために連載を中断。ファイブスター物語のモーターヘッドと異なる、ゴティックメード（GTM）と呼ばれる新デザインのロボットが出てくるこの映画は、ファイブスター物語と全く関係ないと告知されていたが、連載が再開したときにファイブスター物語はGTMが覇者となる世界に変わっていた。その経緯については2014年に頒布した個人誌『NAGANO!』に書いたのでここでは割愛する。
そして、進行中の魔導大戦と一見関係のないように思える、異世界での神々の戦いが始まり、ファイブスター物語が何でもありの世界、おとぎ話だということをぼくは思い出した。その戦いのエピソード、通称ラキシス7444では、ミラージュ騎士団を率いる主人公アマテラス（天照帝）の妻、ラキシスがとんでもない戦闘能力の持ち主であることが分かった。そして、このエピソードがきっかけで、最も謎が多いとされている最強のミラージュ騎士、ログナーの秘密が徐々に明かされようとしている。
今回は、主にラキシスとログナーについて書く。
ファイブスター物語16巻に掲載されているラキシス7444エピソードに出てきたキーワード、数式生命体や世界創世式については意味不明で、SFの知識やSFファンとしての想像力が無ければ言及不可能だと感じたので、それらの探究はパスする。刊行予定のデザインズ7を読まなければ書けないことが多過ぎるのだ。そうではあるが、ラキシス7444とログナーの秘密を、解明しようなどと思わずに振り返ってみたい。だから、ここで書くのは中間レポートでしかない。
そして、ぼくが気になるのは、その後、ミラージュ騎士団の騎士団長がログナーから斑鳩に替わると作者が発言していたことだ。
なお、ぼくはこれまでにファイブスター物語の感想を個人誌として2冊頒布しましたが、今回は物語に出てくる用語を解説する項がありません。
登場するロボットがモーターヘッドからGTMに変更されたのは単行本13巻から。読んだことのない方々へ、それだけはお知らせしておきます。

　前作『ZAP!』の続編。ここ数年（ファイブスター物語13巻以降）のラキシスやログナーの謎について、16巻に収録されたラキシス7444エピソードを中心に書きました。このエピソードにログナーは出ていないのですが、なぜタイトルに入っているのか不思議ですね。そういったことを書きました。
　ぼくはこれまでにファイブスター物語の感想を個人誌として2冊頒布しましたが、今回はいつもの用語解説を載せていません。主な用語は以下の永野護作品公式ウェブページをご覧ください。映画『花の詩女ゴティックメード』はファイブスター物語の映画なので、以下にある『花の詩女ゴティックメード』ウェブページもファイブスター物語の公式情報となっております。
https://automaticflowers.ne.jp/fss/characters/
https://gothicmade.com/characters/
https://gothicmade.com/world/